2020/09/05
不眠症⑧
不眠症により寝不足が続くと、頭痛、吐き気、めまい、食欲バランスの崩れ、肌質の悪化、記憶力の低下、思考力の低下、ストレスの増加、うつ病リスクの増加など色々な症状が起こってしまうそうです。米国の学者さんたちが睡眠状態であるラットの脳を研究した結果、寝ている間に、脳細胞間のスペースが広くなり、脳の中に溜まった毒素を除去するという事実を明らかにし論文に出したそうです。2013年に学術雑誌「サイエンス」で研究成果の一つとして選ばれたそうです。
2019年には、人間を対象に同様の研究が実施されて、人間も睡眠中に脳脊髄液が脳細胞内のベータアミロイドをはじめとする毒素(老廃物)をきれいにすることが証明されたそうです。一度眠りに落ちるとき、脳のニューロンが順次活動を停止し、活動が停止されたニューロンは、多くの酸素を必要としないため、一時的に血液の供給が遮断されるそうです。そして、血液が抜けた場所に脳脊髄液をかけて老廃物をきれいにするそうです。
睡眠中に掃除されている老廃物であるベータアミロイドは、アルツハイマー病の原因物質の一つで、十分な睡眠が認知症の予防に不可欠であることも証明されたそうです。





- 関連記事
スポンサーサイト
コメント